展示テーマ
環境大気中に浮遊する粒子はイオンと衝突して電荷を帯びます。この帯電粒子が半導体に付着すると、静電気でホコリを集め、基板の損傷につながります。その影響を調べるためには、大気中の帯電粒子の挙動を理解する必要があります。本展示では平行電極板を用いた計測法や個別粒子分析、帯電粒子の観測について紹介します。
有機合成反応に水素や二酸化炭素のプラズマを使う新しい合成手法です。アルケンの水素化反応等を遷移金属触媒を使用せず、水素プラズマで達成できる環境低負荷型合成法を開発しました。また、二酸化炭素プラズマとシリルアミンの反応で二酸化炭素が挿入したカルバメートが合成できます。ビデオを使って技術の説明をします。
ドライバーの認知特性に基づいたAR-HUDコンテンツ研究
走行中のドライバーへの経路誘導支援や運転支援に関する情報提供手段として、拡張現実感によるヘッドアップディスプレイ(AR-HUD)が注目されています。情報コンテンツの仕様と人間の認知特性との関係性に着目し、ドライバーが直感的に情報を認識・判断しやすいコンテンツ設計とその評価手法について研究しています。
不確実性の大きい社会課題の評価とリスクマネジメント
将来直⾯する不確実性をリスクとして定量的に捉え、⾦融⼯学の視点からその性質や影響を分析します。対象は、電⼒⼩売業における電⼒価格の変動、株式市場における気候変動選好の変化、VC投資における倒産可能性、投資プロジェクトの成功不確実性、収益マネジメントにおける需要変動など、多岐にわたります。
生分解性プラスチック「Green Planet」の高速分解菌の発見と利用
我々は、株式会社カネカが工業生産しているGreen Planetを分解する微生物の取得に成功しました。そして、この微生物を利用することで、短時間で完全分解できることを明らかとしました。この成果は、使用済み製品のオンサイトでの分解処理を実現するものとして期待されています。
消滅型生ごみ処理容器「キエーロ」の科学的解析と高性能化
キエーロは、微生物の力によって生ごみを水と二酸化炭素まで完全分解する画期的な容器です。我々は、全国各地のキエーロ基材を収集して、次世代シークエンサーによる網羅的な微生物叢の解析を実施しました。さらに、予め生ごみを酵素処理することで、分解速度の高速化を達成しました。
結核患者のQOL向上を目指して-水溶性フィルターによる新規なバイオエアロゾル診断技術の開発
結核検査は喀痰や胃液を用いるなど身体的侵襲性が高いことが問題です。慶應大奥田研究室は結核研究所の御手洗教授と共同で水溶性フィルターを用いた結核患者の呼気中結核菌検出に世界で初めて成功しました。このバイオエアロゾル診断法は空気感染する呼吸器感染症の病原性微生物の検出に広く応用できることが期待できます。
環境計測技術の展開による社会貢献志向の研究推進
大気中の微小粒子は生体に曝露され健康に悪影響を及ぼすと懸念されますが、粒子の有害性を決める要因は未解明です。当研究室では、独自性の高い様々な手法を用いて粒子状物質の有害性の謎を解く鍵を探しています。また国内外の多様な環境問題の解決に、当研究室の持つ環境計測技術の知見をもって貢献したいと考えています。
データ解析―顧客満⾜度の数値化、経営・マーケティング・スポーツのデータ解析
現在、様々な分野でデータ解析の活⽤が注⽬されています。経営やマーケティング分野では、市場環境や顧客調査データ、Web環境を⽤いたデータ分析が⾏われています。スポーツ分野でもデータ解析の活⽤が実践されています。ここでは、顧客満⾜度の数値化、経営、マーケティング、スポーツ等のデータ解析を紹介します。
建築・都市のサステナビリティ・ウェルビーイング研究
建築・都市のサステナビリティ・ウェルビーイング研究に関する最新の成果を展示いたします。国際ジャーナルに掲載された最新の論文の概要紹介パネルの展示のほか、SDGsを含むサステナビリティや関連情報を扱うオンラインプラットフォームの展示・デモンストレーションなども行います。