Pre-Events

プレイベント

Pre- KEIO TECHNO-MALL 2021 セミナーシリーズ(第7回)

新時代のヒューマンインタフェース

新型コロナウィルス感染症によって世界は一変しました。その中で、ディジタル技術を駆使した遠隔でのコミュニケーションなど、人と人の関わり方も大きく変わりました。ニューノーマルと呼ばれる新時代におけるヒューマンインタフェースにはどのような機能が求められるでしょうか? 本セミナーでは、慶應義塾大学理工学部における関連分野の教員より、最先端の取り組みを紹介するとともに、未来を拓くヒューマンインタフェース技術について参加いただいた方々とともに探索したいと思います。

プログラム(EventInシステム)
2021年12月2日(木)14:00-17:00

<司会進行>

慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科 教授 桂 誠一郎

 

1ご挨拶 プレテクノモールを行うにあたって:14:00

KLLリエゾン推進委員会委員長 津田 裕之

 

2柔らかい電子材料による人に寄り添うインタフェース:14:10-14:25

慶應義塾大学理工学部 電気情報工学科 専任講師 松久 直司

概要:ゴムのような柔らかい材料の多くは本来絶縁体です。近年、柔らかく伸び縮みする導体材料や半導体材料が次々と開発され、柔らかい電子デバイスが実現されています。本講演では、講演者がこれまでに開発してきた柔らかい電子材料・デバイス・システムを紹介します。開発されたインターフェース(センサ・ディスプレイ)は我々の生体と同様に柔らかいため、貼り付けて長時間装着しても全く違和感を感じないことが特徴です。ウェアラブル、ヘルスケア、スポーツ、VR/ARなどでの活用が期待されます。

 

3人間の動作を「いつでも・どこでも」再現!~ヒューマンコピーシステム~:14:25-14:40

慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科 教授 桂 誠一郎

概要:人間の動作を抽出・保存し、データベース化することで、ロボットを用いて忠実に再現する「モーションコピー」が可能になっています。本技術により、動作の教示の容易化や、タスクの複雑化など、ロボットの活躍の場が広がります。さらに、人間の身体を直接駆動するためのインタフェースに本技術を適用することにより、革新的な「ヒューマンコピー」が可能になり、人から人への手づたえ教示を可能にします。

 

4通信サービスにおけるユーザ体感品質の適応制御技術:14:40-14:55

慶應義塾大学理工学部 電気情報工学科 准教授 久保 亮吾

概要:近年、通信ネットワークの高速・大容量化とともに、通信サービスの多様化が進んでいます。遅延時間等のネットワークのサービス品質(QoS:Quality of Service)を保証するだけでは、ネットワークの先につながっている人や機械を含めたネットワーク化システム全体の性能を担保することはできません。例えば、人がサービス対象となる映像ストリーミングでは、ユーザの嗜好や視聴時の周囲環境等によってユーザの体感する品質(QoE:Quality of Experience)は異なります。そこで、ユーザのQoEを考慮して、アプリケーションやネットワークを適応的に制御することで、QoEの向上やユーザ間の公平性改善を目指しています。

 

5バーチャル環境を活用した身体自在化の試み:14:55-15:10

慶應義塾大学理工学部 情報工学科 教授 杉本 麻樹

概要:実環境に於いて私たちの生得的な身体は、物理的な制約を受けています。一方で、バーチャル環境環境においては。こうした制約を超えて,新しい身体を持つことが可能となっています。本講演では、こうしたバーチャル環境を活用することで、一人が複数の身体を操作する「分身」や、複数人が一つの身体を操作する「合体」において、どのような身体認知や行動が観察されるかなどの事例を交えながら、物理的な制約を超えた身体の自在化の可能性についてご紹介します。

 

6疾患を推定するヒューマンインタフェース:15:10-15:25

慶應義塾大学理工学部 情報工学科 准教授 杉浦 裕太

概要:専門の医師でないと見逃してしまう病気の症状を、スマホでゲームをするだけで診断できてしまう。熟練の経験や知識をコンピュータに代わりに学ばせることで、重症化の予防や医療リソース不足の解消を目指したヒューマンインタフェースの研究を紹介します。

 

7HCD(人間中心設計)再考:15:25-15:40

慶應義塾大学理工学部 管理工学科 教授 中西 美和

概要:人間工学/ヒューマンファクターズの領域では、人と人工物の関係を最適化する上で、HCD(人間中心設計)を追求してきました。新時代のヒューマンインタフェースに対して、新時代のHCD(人間中心設計)はどうあるべきか、普遍的でありながらも変容する人間の諸特性に焦点をあてて再考してみたいと考えています。

 

8インタラクティブセッション:15:40-17:00

登壇者に対する個別質問、議論、関係研究室によるポスター・資料展示等のインタラクティブなイベントです。自由に各登壇者のテーブル(個別のミーティングスペース)に参加できます。

トップへ戻る