マーク表示について
このマークは、慶應義塾保有の特許案件が含まれていることを示します。技術の利用に関するお問い合わせは、会場内の連携相談窓口で承ります。
このマークは、連携技術セミナーが行われることを示します。

シリカ微小光共振器のセンシング応用
電子工学科 准教授 田邉 孝純
従来の光を用いたセンシングでは光と物質の相互作用が弱いために、デバイスのサイズと感度にトレードオフの関係があるという欠点を持っていました。そこで我々は微小空間に光を閉じ込める微小光共振器を用いることで、光と物質の相互作用を高め、小型かつ高感度なセンサを実現しました。

高速テラヘルツ波ポーラリメータの開発
物理学科 准教授 渡邉 紳一
テラヘルツ波の偏波情報を用いると、これまで可視化が難しかったプラスチック材料内部のひずみ検査を行うことができる可能性があります。本パネルでは、研究室で最近発明した高速テラヘルツ波偏波計測技術(ポーラリメータ)をご紹介し、将来の産業応用について展望します。

新規光通信波長帯を開拓する光機能回路の開発及び高度化
電子工学科 教授 津田 裕之
電子工学科 専任講師 久保 亮吾
現在、光ネットワークに利用される波長帯は、1530~1625nm帯、及び、1260~1360nm帯に限られています。一方、未開拓の1000~1260nm帯(Tバンド)を利用できれば、伝送容量の更なる拡大が可能なため、Tバンドで動作する良好な特性と信頼性を有する光機能回路の開発を進めています。

計算機シミュレーションを用いた蛋白質分子の動き
物理学科 専任講師 光武 亜代理
生体分子の分子シミュレーションは安定性や動きを研究するのに使われています。私は、小さい蛋白質やペプチドの計算機シミュレーションを行ってきました。特に、物理化学に基づいた分子シミュレーションの方法論の開発を行っています。これまでの研究を応用にも繋げていきたいと考えています。

近接場光を用いた高感度単一分子バイオセンサーの開発
電子工学科 教授 斎木 敏治
近年、個別化医療の実現に向けて、高感度なバイオセンサーの開発が注目されています。本研究室では、近接場光を用いた単一分子計測技術を応用して、DNAやバイオマーカーの検出技術の開発に取り組んでいます。本開発技術の特徴は、微細加工技術を使用せずに検出可能であるため、デバイス化に適した技術であることです。

次世代太陽エネルギー変換および
エレクトロニクス応用を目指した機能性超分子材料の創製

化学科 准教授 羽曾部 卓
化学科 助教 酒井 隼人
半導体材料としての利用に大きな期待が高まる有機材料は元来ナノメートルサイズ程度の個々に特有な化学構造を有しています。我々は化学的視点に基づき、化学結合を巧みに使い分けることで、太陽エネルギー変換やエレクトロニクス応用に適した超分子材料の構築に成功しました。本発表でその概要と将来展望について述べます。

気体燃焼を利用した機能性酸化物微粒子の合成
機械工学科 准教授 横森  剛
気体燃焼(火炎)を利用した燃焼合成法は酸化物微粒子の合成において様々な利点があり、近年注目を集めている合成法の一つです。当グループでは、この燃焼合成法によって蛍光体ナノ粒子、多孔質微粒子、コアシェル酸化物微粒子などの各種機能性粒子の合成に成功しており、ここではその一例を紹介します。

キレイに塗るのは意外に難しい!
応用化学科 教授 朝倉 浩一
「塗る」という行為は、様々な生産工程で普遍的になされていますが、自発的に様々な模様が発生して困ったことはないでしょうか? そして、これら現象を、ムラ、スジ、カスレなどとして片付けていないでしょうか? これら現象を「非平衡場におけるゆらぎの成長」と捉え、その発生を抑制させる技術を紹介します。

自己組織化を利用したマイクロナノシステムとデバイス応用
機械工学科 専任講師 尾上 弘晃
ナノスケールのコロイド粒子やマイクロスケールに加工したハイドロゲル材料を自己組織化を利用してボトムアップ的に集積化させる研究を行っています。また、それらとシリコーンゴムなどの素材を統合させることで、最終的にアクチュエータやセンサ、光学デバイス、医療デバイス応用など、幅広い展開を目指します。

Action
~Application Coordinated with Transport, IP and Optical Network~

情報工学科 教授 山中 直明
現在のコアネットワークは実際には帯域の数十%しか使用されていません。さらに、コアネットワークにおける消費電力の大きさも問題です。本研究では、光・IPネットワークを組み合わせることにより、帯域を自由に変える事が可能なリンクを作成し、ユーザの満足度を減らすこと無く消費電力の削減を目指します。

多様な構造型ストレージ技術を統合可能な再構成可能ハードウェア
情報工学科 専任講師 松谷 宏紀
FPGAを用いてNOSQL(キーバリュー型、カラム指向型、グラフ型などの構造型ストレージ)のためのハードウェアアクセラレータを開発しています。

輝度指標投影に基づく光センサの三次元位置計測
情報工学科 准教授 杉本 麻樹
プロジェクションマッピングなどの情報環境の映像コンテンツと実環境の物体の位置合わせを実現する手法として、輝度勾配の投影による光センサの三次元位置検出手法について紹介を行います。

信号処理工学への数理的アプローチ 技術革新に向けて
電子工学科 専任講師 湯川 正裕
信号処理工学を中心とした数理工学を研究し、情報通信工学・音響工学・脳科学など様々な分野で普遍的に役立つ基盤技術の構築を目指しています。一例として、凸解析と不動点近似を軸に、数理モデルの適応選択問題を凸関数列の漸近的最小化問題として定式化し、その解を適応的に求めるアルゴリズムの構築に成功しました。