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Pre- KEIO TECHNO-MALL 2020 セミナーシリーズ(第5回)

産学連携が作る新しいコロナ後の社会
2020年12月1日(火)15:00 - 18:00

新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務、オンライン授業といった、ネットワークを利用した社会活動が増えました。その結果、今までの社会の多くの非効率な問題と、オンラインで対応できるもの、さらなるスマート化が必要なものが明らかになりました。
慶應義塾大学では、産学連携を強力に推進し、「競争力のある日本」を目指し、イノベーションの創発に取り組んでいます。コロナ収束後は、K字回復で、むしろ大きく発展する部分があると言われますが、我々が取り組んできたデータの高度活用に関する研究や治療から予防といった「メディカル・ヘルスケア」領域とネットワークやITに支援された「スマート社会」領域における研究がコロナ後の社会の様々な課題に対するソリューションを提供します。
今回、慶應オープンイノベーションのビジョンで進められているこれらのアプローチについて、産学連携の未来も含め、多様な講師陣による講演を行います。

対   象
オープンイノベーション、産学連携の推進にご関心をお持ちの方
医工連携、予防医学、スマート社会、コロナ後の経済に関心をお持ちの方
企業開発者、エンジニア、企画業務
プログラム
<司会進行>
慶應義塾大学イノベーション推進本部 事業化クリエイティブ・マネージャー 特任教授 小川 和利
慶應義塾大学大学院理工学研究科 特任教授 岡本 聡
 
1
15:00 - 15:10
ご挨拶、KEIO TECHNO-MALL(慶應科学技術展)のご案内
  慶應義塾大学理工学部 電気情報工学科 教授 津田 裕之
 
2
15:10 - 15:50
コロナによって変わる世界経済 -パンデミックのあとの社会-
 
慶應義塾大学経済学部 教授 駒村 康平
 
超成熟社会(高齢化社会)は、避けては通れない状況で、特に日本は少子化の傾向が強く、課題先進国とも言われています。コロナにより、求める社会技術は、スマート化に大きく加速していますが、必ず考えなくてはならない点として、ハイテク技術のみに依存せず、広範囲な世代、ニーズに対応した、QoLの高い社会と経済との両立が挙げられます。今回、技術の講演の前に、われわれの社会の状況を再確認し、経済学者として考えるコロナ後の世界を鳥します。
 
3
15:50 - 16:30
今こそ進めるオープンイノベーションと日本の再生
 
慶應義塾大学イノベーション推進本部 特任教授 杉山 直人
 
イノベーションの重要性が大きく取り上げられるようになって20年以上が過ぎました。既に20年前に、「イノベーションをしない企業は死ぬだけだ(ヘンリー・チェスブロウ)」と言われています。欧米・中国に比して、日本のイノベーション力は弱いと言われ、新型コロナウイルスによって医療・教育・公的サービスをはじめとして日本のデジタル化の遅れが浮き彫りになりました。産業としてはIT関連やメディカル・ヘルスケア関連が注目され、産業構造の変換が加速すると思われます。日本では、競合企業が多いために業界再編が課題となっている業界も多く、さらに事業承継の課題を抱えている企業も多くあります。これらの課題は重いものの、解決するだけでは言わばスタートラインに戻っただけと言ったら言い過ぎでしょうか。再び輝く企業になるためには、やはりイノベーションが不可欠という認識は社会的に一層共有されて来たように思います。このような中で大学と企業は何ができるのでしょうか。また、大学のシーズ・技術を社会にどのように融合させることができるのでしょうか。これらは決して今まで出来ていなかったわけではありませんが、これからは今まで以上に、未来の社会に貢献するようなイノベーションを追求することが求められていくと思われます。そのために、今、企業と大学がどういうビジョンを持って、どのように取り組めば大きなイノベーションにつながるかについて述べたいと思います。
 
休憩 16:30 - 16:40
 
4
16:40 - 17:10
コロナ後を見据えた慶應のメディカル・ヘルスケアの研究
 
慶應義塾大学医学部 整形外科学教室 教授 中村 雅也
 
科学と技術は人類に経済的豊かさと健康長寿を実現させました。地球温暖化など新しい課題を生み出す一方で、ICTの進展で世界の人々が力を合わせれば、解決できなかった大きな問題も解決できる希望が生まれました。デジタル革命によりサイバーとフィジカルが融合することで、さらなる未来の可能性が拓かれつつあります。COVID-19の拡大は、社会性に秀でた人類の特性を再考する機会を与えました。我々は、サイバーとフィジカルが融合された空間で「寄り添い」、「助け合う」ことにより心身ともに健康な社会・個人が実現できる、ということです。本講演では、「誰もが参加し繫がることでウェルビーイングな暮らしができるNever Alone Society」を目指したメディカル・ヘルスケアにおける我々の今後の取り組みを紹介します。
 
5
17:10 - 17:40
ニューノーマルが目指すスマート社会の研究
 
慶應義塾先端科学技術研究センター所長      
慶應義塾大学理工学部 情報工学科 教授 山中 直明
 
コロナにより、我々はスマート社会の可能性と、現状の限界を認識することができました。ネットワークやITを利用する機会は格段に増え、社会インフラは、鉄道や道路から通信への比重が増えました。また、5Gにより、すべてのものがネットワークに接続されデータが集められると、そこから新しい価値が付与され、新しいサービスも生まれます。まさしくDX(ディジタルトランスフォーメーション)が始まるのです。この状況で日本社会は、デジタル投資を15.8%増やしました。本講演では、実例を示しながら、超成熟社会におけるスマート社会の研究について述べます。
 
6
17:40 - 18:00
ブレイクアウトセッション、Q&A、ディスカッション(20分)
 
希望者を各講師のブレイクアウトセッション(個別のミーティングスペース)に各回5名程度を上限にご招待します。希望者多数の場合は、しばらくお待ちいただく事になります。
主催:慶應義塾先端科学技術研究センター  共催:慶應義塾大学イノベーション推進本部
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