慶應義塾大学理工学部長/同大学院理工学研究科委員長
真壁 利明
 恒例となりましたKEIO TECHNO-MALLも8年目を迎え、"New Fusion KEIO"を基調に今年のテクノモールを企画しております。慶應義塾の理工学部・理工学研究科の大きな特徴の一つは、学科と専攻の関係で表現しているように学問のあいだの垣根をこえた融合、Academic Fusionの中から萌芽的な新しい分野を育てる仕組みにあります。この環境の中で日々活動を続けている教員スタッフとともに、若手研究者や大学院生がその研究・開発成果を社会にご紹介しその内容を問う機会がKEIO TECHNO-MALLです。
 大学の使命は言うまでもなく一に教育、二に研究です。科学技術の発展の方向が多様化している現在、大学が発信する研究成果をもとにした社会貢献活動はますますその重要性を増しています。この意味で慶應から生まれた多種多様な研究成果が社会の目利きに触れさらなる飛躍の機会と、あるいは、今後の社会連携の起点となればこれ以上の喜びはありません。学会活動とともに「個発の技術」が集うこの機会を大切にしてゆきたいと考えています。
 皆様の忌憚のないご意見を生きたかたちでブース担当者などへ頂けましたら幸いです。



慶應義塾大学理工学部長/同大学院理工学研究科委員長
真 壁 利 明










慶應義塾先端科学技術研究センター所長
小池 康博
 ようこそKEIO TECHNO-MALLへ。
 KEIO TECHNO-MALLは、2000年、慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL)が設立されたその年から毎年12月に、この同じ東京国際フォーラムにおいて開催して参りました。KLL設立当時は産学連携の先駈けの時期であり、大学の研究成果がキャンパスの外でこのように一堂に会して紹介されることは、他の大学では例のないことでありました。単なる技術展示会というのではなく、各ブースでの実演・現物展示等を通して研究成果に直に触れていただき、教員ならびに学生との自由闊達なディスカッションの中から、今の慶應義塾を知っていただく交流と出会いの場となることを願っております。"KEIO TECHNO-MALL"という名称は、そのような思いから生まれました。
 今年は、「New Fusion KEIO 連携の世界」をテーマに、企業との共同研究の可能性のある研究、新しい発想に基づく萌芽的研究など、大学ならではの研究成果が多数紹介されています。また、「つながるサイエンス 〜理工学の更なる社会貢献〜」と題した討論会を開催し、これからの産学の社会貢献の在り方を皆で考えたいと思います。これらから、皆様方と共に未来を先導する多くの産学連携が生まれますことを心から期待いたします。
 どうぞKEIO TECHNO-MALLの一日をゆっくりご堪能頂きたく宜しくお願い申し上げます。



慶應義塾先端科学技術研究センター所長
小 池 康 博