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1939年に理工学部の前身である、藤原工業大学が藤原銀次郎氏によって設立され、2014年に理工学部は創立75年を迎えます。この機に、慶應義塾大学理工学部・理工学研究科では、産学官連携環境のさらなる充実と、これによる新しい科学技術の創生と世界で活躍できる人材の育成に向けた様々な活動を計画しております。慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL)は、その一翼を担う重要な役割を果たしてまいります。

慶應科学技術展(KEIO TECHNO-MALL)は、KLLが主催する科学技術展で、毎年12月に開催されています。2000年に初回が開催されて以来、産業界・官界の皆様の高い関心とご支援により年々その規模を拡大しながら、昨年に記念すべき第10回を迎えることができました。ご関係の皆様に、重ねて厚く御礼申し上げるとともに、今後の益々のご支援、ご協力をお願い申し上げる次第です。

2010年度は、次の10年へ向けての新たな飛躍を目指し、東京国際フォーラムにおいて、技術展示とシンポジウムを開催いたします。技術展示では、理工学研究科において日々研究活動を行っている教員、若手研究者や大学院生、あるいは外部からの共同研究員がそれぞれの研究・開発に関する最先端・最新の成果をご紹介いたします。各ブースでは、それぞれの研究開発の遂行に直に携わっている研究者が説明を担当し、ご来場の皆様との間で率直な意見交換をさせて頂くことにより、研究成果の社会への還元を実現し、また新たな産学官連携の場が創出されることを期待しております。

多数のみなさまにご来場いただき、展示ブース、あるいはシンポジウム会場にて、忌憚のないご意見を賜りますようお願い申し上げます。
慶應義塾大学理工学部長/同大学院理工学研究科委員長
青山 藤詞郎
年末のお忙しいところを、慶應科学技術展(KEIO TECHNO-MALL)にお越しいただき、まことにありがとうございます。KEIO TECHNO-MALLは、2000年以来、ここ東京国際フォーラムで毎年開催し、今回が11回目となります。今回はじめてお越しいただく方も、すでに、過去にお越しいただいた方も多くおられるのではないかと思いますが、できる限り現物展示、実演などを行うようにしておりますので、慶應義塾の科学技術研究の成果を、どなたにもより深くご理解いただけるものと考えております。

今年は、現代社会が抱える解決困難と思われる問題を超えるチカラとなることを目指して、本展示会のテーマを「超えるチカラ」といたしました。さまざまな難問を解決し、さらに発展させるヒント、きっかけになれば幸いです。

近年、いわゆる「もの造り」の世界も、ますます高度化しています。私たちは、大学における斬新なアイディアを、企業が魅力的な製品として社会に提供する、あるいは社会の諸問題を解決するために実用化する、というもっとも基本的な産学連携が、さらに重要になってくると考えています。KEIO TECHNO-MALLをご覧いただき、なにか心にひっかかるものがございましたら、ブースの学生、教員に気軽に声をかけていただければと存じます。また、後日、連絡をご希望の方は、担当教員に直接、もしくはKLLにご一報ください。あらたな連携を形にしていくお手伝いをさせていただきます。

私たち慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL)が、大学の使命である教育と研究に加え、産学連携などを通して直接的に社会に貢献しようという活動を具体的に始めてから、10年ほどが経過しました。その間、私たちは、社会に貢献できる研究のあり方、特許などの知的資産の取扱い方など、多くのことを学びながら、その活動を広げてまいりました。さまざまな問題にも直面しましたが、その都度、関係諸機関の方々のご協力をいただき、解決の道を探ってまいりました。今後も、より円滑に産学連携をすすめることができるよう努力してまいる所存ですので、ますますのご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

本日は、お越しいただき、まことにありがとうございました。どうぞごゆっくりご覧ください。
慶應義塾先端科学技術研究センター 所長
植田 利久