HOME > ごあいさつ

慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL)が主催する慶應科学技術展(KEIO TECHNO-MALL)は、今年で12回目を迎えることができました。ご関係のみなさまに、厚く御礼申し上げます。技術展示では、研究者や大学院生等が、最先端・最新の研究成果を直接ご紹介いたします。多数のみなさまに展示ブース、あるいはイベント会場にて、忌憚のないご意見を賜りますようお願い申し上げます。

さて、慶應義塾大学理工学部は、2014年に創立75年を迎えます。私たちは、この機をとらえ、新たなビジョンを構築し、その実現に向けた記念事業を計画しております。その大きな目標は、世界トップレベルの教育研究拠点の形成を目指し、世界に通じる人材の育成と、グローバルリーダーとしての研究者の養成に向けた多面的な活動を行うことにあります。基礎理工学における特徴ある研究活動を世界に向けて発信し、グローバルリーダーを育成することを目的として、慶應義塾基礎科学・基盤工学インスティテュート(仮称)の設置を計画しております。また、慶應イノベーションファウンダリー(仮称)を設立し、産官学連携研究推進体制を強化してまいります。

KLLは、これらの新たな組織と連携することにより、産官学連携研究活動の益々の発展へ向けた重要な役割を果たしてまいります。現在の日本が置かれている不安定な社会状況の中、日本の活力の復活には、科学技術の進展は不可欠です。KEIO TECHNO-MALLは、これからも大学と社会との接点のひとつとして、微力ながら科学技術の進展に寄与する存在でありつづけたいと願っています。今後の益々のご支援、ご協力をお願い申し上げる次第です。
慶應義塾大学理工学部長/大学院理工学研究科委員長
青山 藤詞郎

年末のお忙しいところを、慶應科学技術展(KEIO TECHNO-MALL)にお越しいただき、まことにありがとうございます。世界的な金融不安や大規模自然災害が大学の研究活動にもさまざまな影響を及ぼす中、今回は、「今」を理工学に関する新たな価値創造の出発点ととらえ、「今、ここから。~Let's get started~」をテーマといたしました。困難な時期や難しい環境にあっても、日々の研究活動を通じて、みなさまとともに直面する課題の解決に取り組みたい、という思いを込めています。

KEIO TECHNO-MALL自身も、テーマにあわせて、いくつかの新しい試みを行います。まず、会場をこれまでの東京国際フォーラムホールB(5階および7階)から、アクセスの良いEブロック/地下2階(展示ホール2)に移しました。また、これまで以上に実物や実演を重視した展示を行うほか、未来を見据えた基礎研究もご紹介いたします。そのほか、セミナー講演やラウンドテーブルセッション、さらには今後の産学連携について考えるトークセッションなど、理工学部・理工学研究科の研究者、学生の底力を感じていただくことができるような多彩で魅力的なイベントを予定しております。ぜひ、この機会に慶應義塾の科学技術研究の新たな側面に触れていただければと存じます。

本日は、お越しいただき、まことにありがとうございました。どうぞごゆっくりご覧ください。
慶應義塾先端科学技術研究センター 所長
植田 利久