
慶應義塾大学理工学部長
村上 俊之
理工学部・理工学研究科は戦後に歴史的な苦難の道を辿りつつも、1972年に開設した矢上キャンパスも昨年は開設50年を迎えることになりました。こうした中、学部・大学院の組織改組等も行われ、産学連携の機会を拡大することを目的として慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL)が設立されました。KLLは今年で設立24年目を迎えることになりますが、慶應義塾における科学技術の様々な研究成果を社会に広く紹介することで、理工学部における研究活動を積極的に社会と結び付けることを目的として活動を続けております。その活動の一環であるKLL主催のKEIO TECHNO-MALL(慶應科学技術展)も24回目の開催となります。
新型コロナウイルス感染症が2023年5月8日より「5類感染症」に位置付けられたことから、漸く感染症をほぼ気にしなくても過ごせる日常生活となり、いろいろなイベントが復活してきております。KEIO TECHNO-MALLも昨年度より、人間交際(じんかんこうさい)の場として、対面での実施となっております。今回も医学部との共催イベントが予定されており、異分野融合や各種文化の融合を意識した研究プロジェクトも多く見られることと思います。産学連携の活気を肌で感じ取れる交流を期待して、また新たな発見の機会が得られますことを願いつつ、多くの皆様に出会いの場が提供できるものと考えております。