ラウンドテーブルセッション
▼
13:00
―バーチャルリアリティとロボットに見る」
本ラウンドテーブルでは、コンピュータと協調する人間の脳の振る舞いに焦点を当てます。たとえば、風景写真のスケールをミニチュアサイズと勘違いしてしまったり、色の変化で動いていると誤解したりする「錯視」や、ロボットの振る舞いや見た目によって愛着・愛情を感じてしまう人間の感情など、「コンピュータに騙される人間の脳」という観点から、バーチャルリアリティやロボットにおけるコンピュータと人間の協調と進化について議論していきます。
▼
16:00
理工発ベンチャーを考える」
理工系大学の技術を社会で活用してもらうには、産学連携による技術移転と自らのスタートアップ(ベンチャー創成)が必要であると言われています。日本でベンチャーが育ちにくい理由として、「技術の可能性は十分にあるが、事業化の成功事例に乏しい」、また「エンジェル的に、資金投入するメカニズムがない」、「メンターとなる存在がおらず、起業のノウハウが得られない」などがあり、さらには、インキュベーションそのもののやり方がわからず、大学が取り残されているという側面も挙げられています。
KLLは、私学を代表する大学としてこれらのミッションに長年取り組んできました。そして、2016年度、スタートアップを積極的に進めるために、自らのリスクで初めてベンチャーをめざす学生を対象とした、活動資金(助成金)の提供をはじめとする各種スタートアップ支援を開始しました。具体的には、この資金を使って、アイディアを簡単なプロトタイプにし、ビジネスモデルや、起業、事業展開の仕方をイメージできるようにして、ベンチャーキャピタルにつなげていきます。さらに、慶應義塾ベンチャーファンドである慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)やメンター三田会等と連携し、理工学部発のベンチャーを育てていきます。
KLLは、米国の一流私立理工系大学に追いつき追い越すべく、このような理工系大学としては先駆的な取り組みを通して、義塾内外の協力・連携体制を確立し、社会を豊かにする技術開発を促進していきます。